初めて嗅ぐ香りは・・・とっさに嫌い?

香りは頭の中の大脳辺縁系という感情ととても関係している場所で関知されます。
この大脳辺縁系は総称で、この中には扁桃体(好き嫌いの中枢)や海馬(記憶の中枢)も含まれまれます。


 つまり、記憶や好き嫌いが互いにリンクされていて、過去の記憶とともに香りも蘇ります。
反対に過去に嗅いだことがある香りとともに過去の記憶が蘇ります。
よい体験とともにあった香りは人に癒しの効果をもたらします。

よくある「懐かしい香り」というのがまさに脳の記憶です。ノスタルジックな印象は癒やしを与えます。

問題は過去に嗅いだことのない香りにであったり、なじみの薄い香りにであった時に、とっさに嫌いと思うことが多いと聞きました。
これは学術的かどうかは定かでありません。

でも、わかるように気がします。自分の経験でも初めての香りはとっさに「何?」とか「ん?」というどちらかというと嫌いモードで対応しているような気がします。反対に香りに慣れてくるということもあります。
また、生体防御という観点からみれば、嗅いだことがない香りは「侵入者あり!」という部外者を警戒する意味でも必要なのかもしれません。

私は生のショウガの香りはどちらかというと好きですが、少し前のプラナロムの精油は乾燥したジンジャーを使っており、あまり良い香りと思えませんでした。現在はフレッシュなものを蒸留しております。

ところが、乾燥ショウガを蒸留していたころのジンジャーでも、何度も何度も嗅いでいると最近はどちらかというと無意識にジンジャーと手にしていることが増えたような気がします。私の大脳辺縁系が認めた香りになったのでしょう。

一度嗅いだだけで好き嫌いをきめずに、何度も嗅いで精油の好き嫌いを決め、幅を広げたいものです。

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