女性の匂いを嗅ぎ分ける能力
かつて「世界一受けたい授業」のフェロモンと匂いの話がとても面白く感じました。
女性は女性はよりよい子孫を残すために、本能的に匂いをかぎ分ける能力があるとして、実験をしていたのがとても「なるほど」と思いました。
少しご説明すると個人個人の匂いの違いを作るものとして、HLAというタンパク質があります。
このHLAは免疫と関係があり、いろいろなバリエーションがあります。
女性は感染・細菌に強い子孫を作るために、自分と一番遺伝的に遠いHLAをもつ男性の匂いをかぎ分けることで、免疫のバリエーションを持とうとしていると紹介していました。
そのため、お父さんの匂いが嫌いなのは、遺伝的に近いからと説明していました。
番組ではいろいろな男性が一日着たTシャツの匂いをかぎ分ける実験をしていました。
ある女性は咳き込み、吐きそうになる匂いで「これは駄目」といったものを別の女性が嗅ぐと「えーいい匂い」と全く別の反応をしているのが面白かったです。
自分に必要とするものはいい香りいに感じ、必要でないものは悪臭にさえ感じるこの自分の体、本能に対して素直に反応して、言い切る女性の能力は凄いなあと改めて関心しました。
このすごい本能を持つ女性に対して、男性は、より多くの種を残すために、匂いをかぎ分ける能力が人類の戦略として無いとのことでした。
女性が精油の香りを嗅ぐとき、実は遺伝的メカニズムに裏打ちされた優れた能力だと改めて認識できました。
男性はその本能が低いため、実験したり、分析したがるのかもしれません。
香りの奥行きを感じることができたました。